宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙用有機材料から放出されるガスについて米国航空宇宙局(NASA)が推奨している試験方法 ASTM
E 595(STANDARD TEST METHOD FOR TOTAL MASS LOSS AND COLLECTED VOLATILE CONDENSABLE
MATERIALS FROM OUTGASSING IN A VACUUM ENVIRONMENT)を参考にして、昭和53年度〜54年度(宇宙開発事業団(NASDA)当時)にかけて、アウトガス測定装置の国内開発を行い、筑波宇宙センター検定標準棟内に設置し、昭和55年度から本装置による標準測定方法の確立に取組み、種々の材料について測定を実施し、昭和56年度に標準測定方法を確立した。昭和56年には本装置を新築の電子機器・部品試験棟内のアウトガス測定室に移設すると共に、サンプル重量測定用に高精度のミクロ電子天秤を導入し、本格的なアウトガス測定を開始した。装置の老朽化に伴い、平成6年度にアウトガス装置を、平成9年度にミクロ電子天秤をそれぞれ更新した。本アウトガスデータ集は、昭和55年9月以降の測定データを取りまとめたものであり、平成3年3月25日にNASDA-HDBK-1として初版を発行し、以後、追加データはNOTICEとして配布している。しかし、装置更新に伴う仕様や手順の変更、膨大な蓄積データのデータベース化等を反映するため、第1章及び第2章の全面差替えが必要となったため、平成11年度はA改訂版として配布する。本アウトガスデータ集を、宇宙開発を含む様々な分野で引続き御活用下さるようお願いする。なお、宇宙航空研究開発機構では、
JAXAホームページ内で、アウトガスデータを含む「材料データベースシステム」*を公開しているので、ご利用下さい。
*:「材料データベースシステム」については、http://matdb.jaxa.jp/ に接続されたい。
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